骨盤・背骨・頭蓋骨のゆがみ矯正
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天地治療院
(てんちちりょういん)
TEL 046-272-7776
院長 黒田信之
〒242-0001
神奈川県大和市下鶴間
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■健康コラム


あなたの健康にお役に立つような情報を、独自の視点?で気軽に書いてみます。
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■過去の記事




■私の考える腰痛発生のメカニズム-1 2007/07/18 

Aさんは「整形で診てもらったら、老化だから治らないって言われました」

Bさんは「骨が変形しているかのが原因だから仕方ないと言われました」

Cさんは「骨盤が歪んでいるからだよって言われました」

Dさんは「精神ストレスが原因で、筋肉が過度に緊張&硬直して痛い」

Eさんは「重いものを持ったり、中腰の姿勢が多く運動不足だから」

老化が原因?
骨の変形?
骨盤の歪み?
筋肉の緊張?
運動不足?

どれも腰痛が発生する原因のようですね。

でも…。

安静にしていても痛い、動くとズキンとくる。
脚にしびれまできている…。
大変だから、病院で検査受けなくちゃ!と整形外科を受診したとのこと…。

その結果、
レントゲンの画像では骨と骨のすき間は狭くなるのが見つかりました!

そして、MRI画像では
椎間板(ついかんばん=骨と骨の間にあるクッション)の中の
髄核というゼリー状の組織が、神経に触れているのが確認されました!
(まさにヘルニアです!!)

早速、腰を牽引したり、
痛み止めの薬を服用したり、
シップや軟膏を塗ったり、マッサージを受けました。

が、あまり効果を感じられず、
近所で評判の接骨院に行きました。
でもどうもスッキリ改善しない。

さらに、
口コミで有名な鍼灸院に行ってはみても、
治療したその時は多少楽でも、すぐまた症状を感じてしまう…。

さて、ここで問題です。
なぜこの方たちの症状は楽にならないんでしょう?

続きは次回に。


■私の考える腰痛発生のメカニズム-2 2007/07/23 

さて、ここで一つ疑問が湧いてきました。
骨の変形が原因とはいうものの、
最近になって急に変形したわけではないと思いませんか?

老化が原因というけれど、
高齢の方で腰が丸くなってしまっている方でも、
何の症状もなく元気な方がいっぱいいると思いませんか?

筋肉や体の固い方でも、
何の症状もなくお元気な方だって沢山いますよね。
明らかに体が傾いて、骨盤や体中が歪んでいるように見えているけれど
お元気な方は結構いますよね。

そうやって考えてみると、
本当の原因とはいったい何なのかと考えてしまいますよね。

ただ、現代医学の検査によって
思わぬ病気が発見される場合も多々ありますから、
これらの検査の重要性はいくら強調しても、強調し過ぎることはないと思います。

とは言え、
上記のように見つかった変形等が
本質的な原因なのかと考えてみることは、実に深い意味がありそうです。

個人差と言えばそれまでですが、
痛みやしびれの症状が最近になって出てきた場合など、
もともと変形していた骨が、最近になって急に痛みを引き起こしたのでしょうか?

???です。
では、一体何が腰痛の原因なのでしょう?
また続く…。

■私の考える腰痛発生のメカニズム-3 2007/08/01

では、腰痛を起こした本当の原因を考えてみましょう。

私の考えでは、
腰を支える腰部の筋肉や骨盤周辺の筋肉、
太ももの筋肉の収縮力が弱くなったからだと考えています。
でも早合点しないで下さいね。

これは、年のせいで筋肉が弱くなったわけではなく、
また運動不足で筋肉が弱くなったわけでもありません。
実は、見落とされている大きな問題があるのです。

人の体の仕組みを考えればわかるのですが、
人の体は全て脳により管理されていますよね。
例えば、手足の動き、内蔵の働き、思考活動などなど。
これらの活動は全て脳が命令を出すことで行われます。

そしてまた、体の各所の様子を脳は全て管理していますから、
どこかで問題が発生すれば、それを早急に改善するように命令を出します。
つまり、脳と体の各所はしっかりとつながっているということです。

では、何でつながっているかというと、「神経」なんですね。
例えると、発電所(脳)からの電力(命令)が
電線(神経)を伝わってあなたの家庭に届けられ、
快適な生活を営めることと似ています。

話が長くなりましたが、
この点を理解すると体に関する色々なことが見えてきます。

最初にお話しをした筋肉の収縮力の低下とは、
この脳からの命令が100%伝達されていないために、
腰や骨盤や太ももの筋肉が収縮出来ずに、
本来の筋力が発揮できていない状態になっているということですね。

私の考えでは、痛みやしびれなどの症状は、

【 脳 ⇔ 神経 ⇔ 組織 】の情報の伝達の不具合
により発生するのではないのか?!そう考えています。

頭が疲れましたか?
では、続きは次回に。


■私の考える腰痛発生のメカニズム-4 2007/08/08

●前回までのおさらい

症状の原因は、骨の変形や老化が本質的な原因ではなく、
脳からの命令が100%伝達されないことにある。

その結果、腰や骨盤や太ももの筋肉が収縮出来ずに、
本来の筋力が発揮できていない状態になっている、
というところまでお話ししました。

さあ、だいぶ原因らしきものが見えてきましたね。
腰や骨盤、下肢の筋肉が本来の働き(収縮)ができないとどうなると思います?

まず体を支える力が弱まりますね。
俗に言う、筋肉が弱くなったと感じる状態ですね。
その結果、関節にとても負担がかかります。
必要以上の荷重がかかると、
関節の安全装置が作動して警報器が鳴り脳に伝達されます。

この警報器の作動した状態が、
重さやだるさ、痛みなどの症状として自覚されるのですね。
この神経伝達の低下により、引き起こされる症状が多いことには本当に驚かされます。

実は、腰痛に限らず坐骨神経痛も膝痛も首や肩のこり、
痛みやしびれ、内臓の働きの低下や生理痛なども全て
この神経伝達の低下が根本的な問題として考えられるのです。

意外に思われましたか?

私も、カイロプラクティックを学び始めた時、
この考え方にはどうも馴染めず、今まで学んだ医学知識や常識から
なかなか離れて考える事が出来ずに苦しんだものです。
ですが、臨床の現場では学校で学ぶ以上に様々な「例外」に遭遇するのです。

レントゲンやCTではヘルニアと診断を受けているのに、
軽い腰痛や重だるさ程度で済んでいるかと思えば、
逆にしびれや痛み症状がかなり強いのに、レントゲン等の検査では全く異常がない。

非常に強く変形している膝であっても、
痛みを訴えず日常生活でも特に制約を感じる事もなく
過ごせているかと思えば、逆にほとんど変形もないのに、
腫れ気味で強い痛みを訴えるなど日常的に見受けられるのです。

痛い時に病院に行くと、
病院では『ヘルニア』や『骨の変形』が原因と言いますが、
「それまでは痛くなかったんだよ!?急にヘルニアになったの?急に骨が変形したの?」
と思ってしまいます。 このような判断には、様々な??が頭の中を駆け巡るわけです。

こうして見ていくと、
症状の根底には神経伝達の低下があることがだんだん見えて来ました。
言い方を変えると、神経へのストレスまたは伝達を低下させる要因が、
様々な症状の根本原因になりそうですね。

さあ、その要因さえわかれば症状を未然に防ぐ事が出来そうですね。
続きは次回に。


■私の考える腰痛発生のメカニズム-5 2007/08/17 

●前回までのおさらい

レントゲンやCTでヘルニアと診断されている場合であってもそうでなくても、
また膝の変形があってもなくても、痛みが出る場合もあれば出ない場合もある。
そして、変形や老化は本質的な原因とはならない。

これらの症状の根底には、
脳からの命令が100%伝達されていない神経伝達の低下がある。
その状態を引き起こす神経へのストレスまたは伝達を低下させる要因があり、
それが根本原因となりそうだというところまでお話ししました。

ここまでくればあと少し。
その根本原因を取り除けば、体の不調はかなりなくなりそうだということがわかります。

でもその前に、なぜ脳からの神経伝達が100%伝達されていないと、
様々な痛みや症状が発生するのをちょっと考えてみましょう。

例えば、ボートをこぐ様子をイメージして下さい。
右腕と左腕でオールを漕いでいる時に、
もしどちらかの腕の力が弱ければ、ボートは真っ直ぐに進むことは出来ませんね。
ごく当たり前の事です。

でも、何とか真っ直ぐに進ませようとして無理やり体をねじったり、
重心を変えたりしながら帳尻あわせをしようとするとどうなるでしょう?

確かに真っ直ぐには進むことが出来るようになったかも知れませんが、
弱い方の腕の筋肉や関節にとてつもない負担がかかっていませんか?

もしくは、体がねじれてしまってとてもバランスが悪くなってしまいませんか?
余計に無理をした側の筋肉疲労が相当に表れるかも知れませんね。
実は、日常生活ではこのような使い方が実に多いのです。

つまり、神経伝達が低下した状態で、
日常動作を繰り返したり、週末にゴルフをやったり、
ジムでトレーニングをしたり、ヨガをやったり、草野球をやったり・・・

その結果、限界を超えて耐え切れなくなった体は、
痛みや様々な症状を引き起こすのです。

話は反れますが、
当院で行なっている施術と
マッサージなどの施術との違いについて触れておきます。

マッサージの場合、この弱い方の腕を無理に使った結果、
腕の筋肉痛や負担の大きかった背中などの筋肉疲労を
ほぐすのが主な仕事になります。

当院の仕事は、
これらの筋肉痛が発生してしまう根本原因となった、
脳からの神経伝達の低下を修繕して、
左右の筋肉が等しく100%の働きが出来る状態にするということになります。

結果として、筋肉痛や筋肉疲労、
体のねじれや歪みの発生が起こりにくい状態になるというわけです。

長くなりましたので、続きは次回に。


■私の考える腰痛発生のメカニズム-6 2007/09/08 

●前回までのおさらい
なぜ脳からの神経伝達が100%伝達されていないと
様々な痛みや症状が発生するのか、
具体例としてボートのオールをこぐ場面で説明しました。

そして、当院で行なっている施術と
マッサージなどの施術との違いについても簡単ですが説明しました。
ここでもう一度、腰痛が発生するメカニズムについてもう一度おさらいしてみましょう。

【正常な状態】
◎脳から命令が出る(=100%の情報)
  ↓
◎背骨から出る末梢神経の中を100%の情報が通過
  ↓
◎全身の筋肉に100%の情報が伝達され、筋肉が100%収縮
  ↓
◎スムーズで安定した動作

【トラブルの起きている状態】
◎脳から命令が出る(=100%の情報)
  ↓ 
←@神経ストレスが発生!!
◎背骨から出る末梢神経の中を80%の情報が通過
  ↓ 
←A情報が20%分伝達されていない
◎全身の筋肉に80%の情報が伝達され、筋肉が80%収縮
  ↓ 
←B筋肉の収縮が20%分少ない
◎前後左右の動きが安定しない、怪我や痛みなどのトラブルが発生しやすい

この@の部分で神経ストレスを発生させる要因こそが、
まさに神経伝達を低下させることで、様々な症状を作り出す根本原因となります。
そして、それは日常の生活習慣にあります。

それも、普段何気なく行なっている動作や環境に合わせた体の使い方が、
結果的に神経伝達の低下を引き起こす原因となるのです!!

その中でも座っている姿勢が、腰のトラブルを発生させる最大の要因となる!!!
ことを是非覚えておいて下さい。

次回は、なぜ座り方が腰のトラブルを発生させるのかをご説明します。


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